安全通信の概要-使われる理由と動作の仕組み
安全機能における通信は「安全通信」で行う
IEC 61508 を基本規格とする機能安全の考え方は、自動車をはじめ、協働型ロボット、無人搬送車など、様々な分野に広がりを見せています。いずれの分野においても共通して言えるのは、機能安全対応機器は、さまざまなリスクに対応するための安全機能を持っているということです。その安全機能の一部に通信を用いる場合は、「安全通信」を使うことが規格により求められます。
伝送エラーの確実な検出が安全通信の使命
例えば IEC 61508-2 においては「安全機能の実装においてデータ通信を使用する場合は、重複、消失、挿入、順序不正、破壊、遅延、なりすましといった伝送エラーを考慮のうえ、通信プロセスの故障尺度(残存エラー率など)を見積もらなければならない。」(7.4.11.1項)という要求事項があります。つまり、ここで列挙された伝送エラーを検出できることについて、論理的裏付けのある通信手段を用いなければならないということです。その条件を満たした通信が「安全通信」です。
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作成:HMSインダストリアルネットワークス株式会社
2021年8月